Book

オリオン書房ノルテ店イベント

『文化系のためのヒップホップ入門』(アルテスパブリッシング)、多くの方々に手に取っていただき本当に感謝しています。本書関連イベントをさらにお知らせいたします。今週末の12月18日(日)午後4時(開場3時半)から、オリオン書房ノルテ店でトークイベ…

書評

拙著『アメリカ音楽史』の刊行から3ヶ月近く経ちましたが、おかげさまでさまざまな媒体でとりあげていただきました。ありがとうございます。もし見落としている記事などございましたらご一報いただければ幸いです。(7/9追加:紀伊国屋書評空間、公明新聞、8…

村上春樹を音楽で読み解く

栗原裕一郎さん企画・監修による『村上春樹を音楽で読み解く』が刊行されました。村上春樹を音楽で読み解く作者: 栗原裕一郎,大谷能生,鈴木淳史,大和田俊之,藤井勉出版社/メーカー: 日本文芸社発売日: 2010/09/29メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 13回こ…

サリンジャー追悼

今発売中の『文學界』に「紐育滞在記──サリンジャーの死、あるいは可視化される欲望」という追悼文を書きました。こちらニューヨークの状況などを絡めつつ、なるべくこの作家の現代性に焦点をあてたつもりです。あと、昨年山崎まどかさんが翻訳された下記の…

研究社のサイト内にある『Web英語青年』*1に舌津智之『抒情するアメリカ──モダニズム文学の明滅』の書評を書きました。前著『どうにもとまらない歌謡曲』は少しでも音楽に興味がある人にとっては必読書ですが、今回も素晴らしかったです。抒情するアメリカ …

書評

いま発売中の『新潮』に島田雅彦『徒然王子(第一部・第二部)』の書評を寄せています。 今月から『文學界』の「新人小説月評」の欄を担当することになりました。 新潮 2009年 08月号 [雑誌]出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2009/07/07メディア: 雑誌購入: 1…

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ソーシャル・セキュリティ・ナンバーを取得した。嬉しい。あまりに嬉しくて、スタバでコーヒーを注文するときも「ソーシャル・セキュリティ・ナンバーは必要ないのか!」と店員に詰め寄りたくなる。だが、試練は続く。ニューヨーク在住の日本人は5万人とも10…

ねたあとに

発売中の『新潮』に長嶋有『ねたあとに』の書評を書きました。朝日新聞に連載されていたものですが、これほんとに傑作だと思います。 新潮 2009年 05月号 [雑誌]出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2009/04/07メディア: 雑誌この商品を含むブログ (4件) を見る…

リチャード・パワーズ

発売中の『群像』にリチャード・パワーズ『われらが歌う時』の書評「音楽と歴史と時間の三重唱(トリオ)」を書きました。とにかく、あらゆる意味で圧倒的な作品であるとだけいっておきます(上下巻あわせて1000ページ以上)。ぼくも担当編集の方に指摘され…

<子ども>の文学100選

少し前になりますが、『國文學』8月臨時増刊号の特集「<子ども>の文学100選」*1に、10枚ほどの文章を2本書きました。東京外国語大学の和田忠彦さんセレクトによる100冊をいくつかのテーマ別に分け、都甲幸治さんや小澤英実さんなどと執筆したものです。ぼ…

モンキー・ビジネス眠り号

柴田元幸さん責任編集の『monkey business』Vol.2 眠り号が発売されました。柴田さん、小澤英実さん、都甲幸治さんとともに僕も「眠り文学50選」で16本ほど短い文章を書いています。眠りの場面が印象的な作品をそれぞれ持ち寄って柴田邸で打ち合わせたのが半…

愛と戦いのイギリス文化史

愛と戦いのイギリス文化史―1900‐1950年作者: 武藤浩史,遠藤不比人,大田信良,川端康雄,木下誠出版社/メーカー: 慶應義塾大学出版会発売日: 2007/02/01メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 14回この商品を含むブログ (27件) を見るこちらもいただきものです。…

小説の読み方?

はてなの設定をいろいろいじっていたら、これまでのブックマークがぜんぶはずれてしまったみたいです。ご迷惑をおかけした方がいるかもしれません。すみません。ところでブックマークとアンテナとRSSリーダーがどう違うのか、いまだによくわからない。いや、…

シニフィアンのかたち

シニフィアンのかたち―一九六七年から歴史の終わりまで作者: ウォルター・ベンマイケルズ,Walter Benn Michaels,三浦玲一出版社/メーカー: 彩流社発売日: 2006/10/01メディア: 単行本 クリック: 5回この商品を含むブログ (10件) を見るご恵贈ありがとうござ…

性と暴力のアメリカ

性と暴力のアメリカ―理念先行国家の矛盾と苦悶 (中公新書)作者: 鈴木透出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2006/09メディア: 新書 クリック: 19回この商品を含むブログ (52件) を見るはい。先輩であり恩人であり上司であります>増田くん id:smasuda:2006…

クッツェー

J.M.クッツェーの世界―“フィクション”と“共同体”作者: 田尻芳樹出版社/メーカー: 英宝社発売日: 2006/09メディア: 単行本 クリック: 1回この商品を含むブログ (6件) を見る報告が遅れてしまいましたが、同僚の佐藤元状さんよりご恵投いただきました。ありが…

水村美苗とリービ英雄

わけあって水村美苗の作品を再読中。「外からやってきたよそ者は、日本社会の多くの場で門前払いという苦い経験を味わうのだが、もしその人に少しでもコトバに対する感受性と冒険心があれば、日本語だけは門前払いを食わせない、日本語だけは話し手や聞き手…

絲山秋子『イッツ・オンリー・トーク』文藝春秋、2004年。

昨年、第96回文学界新人賞を受賞した絲山秋子 氏。表題作を含む二篇の中短編を収録。受賞作を2003年6月号の『文学界』で読んでおもろいなあと思ってたら、あれよあれよという間に芥川賞候補になり、先月「袋小路の男」で川端康成文学賞を受賞したようだ。祝…

平石貴樹・宮脇俊文編著『レイ、ぼくらと話そうーーレイモンド・カーヴァー論集』南雲堂、2004年

待望の一冊。レイモンド・カーヴァーという作家が日本に紹介されてから20年が過ぎたが、単行本という形での本格的な論文集は本邦初。執筆者は編者の他に青山南、篠原一、後藤和彦、渡辺信二、三浦玲一、巽孝之、柴田元幸、千石英世。ラリー・マキャフリイと…

Henry Louis Gates Jr. and Nellie Y. McKay / The Norton Anthology of African American Literature: Audio Companion (New York: Norton, 1996)

アメリカ文学研究者のなかでも、とくに黒人文学を専門としている人にとっては必須文献の一つ。この分野の権威であるヘンリー・ルイス・ゲイツ・ジュニアとネリー・マッケイが編纂したアンソロジーで、アフリカ系アメリカ人最初の詩人といわれるフィリス・ホ…