Music

2009年ベストテン

今年は本当にCDを買わなかった。100枚いってないかもしれない。これほど買わなかったのは20年ぶり。理由はいくつかあるが、まずニューヨークに大型CD店がほとんど見当たらないということ。バーンズ&ノーブルやボーダーズなどの書店チェーンの一角に小さなCD…

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ニューヨークに赴任して4年目のSさんから電話がかかってきた。すでに還暦近いSさんが、若いころにAさん──最近、久しぶりに詩を発表したことで話題になった、といえばわかる人にはわかるだろう──と二人で「悪いことばかりしていた」数々の伝説(ぼくの仕事場…

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スーツケースふたつ(68キロ)と手荷物(15キロ)、それに疲労と時差ボケをかかえながら14日昼にJFKに到着。シャトルバスを乗り継いでマンハッタンはヘルズ・キッチンの新居へと向かう。ドアを開けると当然のごとく中は空っぽで、しばし呆然とする。これから…

SMAP

発売されたようです。音楽誌<しか>書かないようなアルバム評をいくつか書いています。音楽誌が書かないJポップ批評59 SMAP「20+1抱腹絶頂ヒストリー」 (別冊宝島 1623 カルチャー&スポーツ)出版社/メーカー: 宝島社発売日: 2009/04/18メディア: 大型本購入…

ビーフ!

ただいま入試真っ最中。先日、デヴィッド・バーン@渋谷AXを観にいった。とても素晴らしかった。この素晴らしさについては思うところがあるのだが、いまはそれがロックが現在抱える最大かつ喫緊の課題である「ロック」と「老い」にかかわることだといってお…

2008年ベスト5(?)(再発・発掘音源編)

それほどマメに追っていたわけではないが、新譜編(http://d.hatena.ne.jp/adawho/20081226)につづき、今年再発されたアルバムのなかで印象的なものをいくつか。順不同。(追記:あれ、途中で切れてた。もう一度アップします。)Gary Usher / Barefoot Adve…

2008年ベストテン(新譜編)

昨年以来、基本的にヒップホップ以外は聴けない体になってしまった。ジャンルそのものに微妙な停滞感が漂うのに反して、今年も楽しませてもらいました。例年どおり並びはアルファベット順。 1) The Cool Kids / The Bake Sale (Warner 2008) 2) E-40 / The B…

安室奈美恵

きょう発売の『音楽誌が書かないJポップ批評55*安室奈美恵』に短い文章を書いてます。はじめこの企画の話を聞いたとき、書きたいのはやまやまだけど時間の関係で無理かもと一度はあきらめたのですが、土壇場でやっぱり書かせてもらうことにしました。DVDレ…

ファンク

いま発売中の『ミュージック・マガジン』の特集「スライ&ファンク・ムーヴメント」でアルバム・レヴューを書きました。小出斉さん選出による「これぞ、ファンク名盤50選」のうち、僕が担当したのはジェイムズ・ブラウン『ソウルの革命』(James Brown Revolu…

フジロックには行きません・・・。

今日は朝から会議に出席し、午後に別のキャンパスで採点をしてから夜遅くに京都に着きました。明日は国際日本文化研究センターで研究会*1の予定。 というわけで、今年はフジロックに行きません。 いま発売中の『ミュージック・マガジン』に、8月2日から渋谷…

アトランティック・レコードとソウル・ミュージック

今月後半から来月にかけてかなり忙しくなることが予想されるので、いまのうちにできることをと思っているうちに、いつのまにかゴールデンウィークも後半にさしかかっていた。5月22日に来日する研究者の12日間にわたるアテンド(広島、京都、東京)とその間に…

人はなぜ声を加工するのか?

昨年Perfumeが話題になり始めたとき、その「ロボ声」についてプロデューサーの中田ヤスタカがテレビか雑誌で言っていた。「みんな楽器にはふつうにエフェクトかけるのに、なんで声を加工するとぐだぐだ言うわけ?」(言葉通りではないが、こんな感じのニュア…

ソウル二点

ここ一、二年はあまり熱心にリイシューものを追っていなかったのだが、たまたま帰りに寄ったレコファンで衝動買い。昨年、ワーナーUK(ライノUK)より再発されたソウル/ファンク・シリーズから二枚。Love Cityアーティスト: Ronn Matlock出版社/メーカー: Rh…

スフィアン・スティーヴンス(2)

スフィアン・スティーヴンス(1) http://d.hatena.ne.jp/adawho/20080124 の続きです。イリノイアーティスト: スフィアン・スティーヴンス出版社/メーカー: Pヴァインレコード発売日: 2005/08/05メディア: CD クリック: 10回この商品を含むブログ (15件) を見…

スフィアン・スティーヴンス(1)

2.12のPerfumeのライブ@SHIBUYA-AXのチケットがどうしてもとれない。だからというわけではないが、先日Sさんとスフィアン・スティーヴンスの初来日公演@渋谷クアトロを観にいった。全米50州シリーズとして始まった『ミシガン』(Michigan 2003)や『イリノイ…

2007年ベストテン

今年は骨折とヒップホップとパフューム。他に言うことなし。数年ぶりに年間購入枚数が200枚を超えたが、その6割がヒップホップの中古盤。4月以来、ヒップホップの面白さを教え続けてくれたゼミ生二人に感謝したい。ランキングはいつものとおりアルファベット…

死ぬまでに聴いておきたい1000枚

英ガーディアン紙の企画「死ぬまでに聴いておきたい1000枚」http://music.guardian.co.uk/1000albums/選出基準*1は以下の通り。 ・原則として1アーティスト(グループ)につき1枚。ただしブライアン・イーノとかデーモン・アルバーンのように節操のないやつ…

CD三昧

6月いっぱい毎週土曜日は出勤。一時期のようにあとさき考えずにCDを買っても結局のところ半分も封を開けない、ということにやっと気付いたので、最近はそれなりに吟味してから購入するように心掛けています。でもそうするといろいろ買いそびれるものが出てく…

エディ、シベ少、バベル

ここ数日の出来事。土曜日はSさん、Eさんとエディ・リーダー@恵比寿リキッドルーム。もう何もいうことなし(by Sさん)。ロックはこのようにオトナになるべし、といった模範例。楽器陣の卓越したミュージシャンシップとコブシが効いたエディのヴォーカルが…

暗黒への挑戦

というアース・ウインド&ファイアーのアルバム(原題 That's the Way of the World)がある。1975年にリリースされた作品で、シングル「シャイニング・スター」がグループ初の全米1位(ビルボード・ポップチャート)を獲得したアースの代表作の一つである。…

ジェームズ・ブラウン

今日は今年度最後の教授会→懇親会。やっと一段落。その間、紀要論文をなんとか仕上げて、ここ数日はある原稿のためにジェームズ・ブラウン関係の資料を読みあさってます。JBとかマイルスの自伝はかなり前に原著を買っていたんだけど、実はきちんと読んだこと…

ジュディ・シル

レオ・コッケの映像にいくつかコメントをいただき、気を良くしたのでさらにYouTube漁り。というより、入試期間中はなんだか変な緊張感でいつも以上に消耗してしまい、帰宅しても何もする気が起きない。パソコンの前で「へぇー」とか「ほぉー」とかつぶやきな…

レオ・コッケ

入試まっさい中。この二日間はおもに裏方仕事をしてました。大学によって入試のやり方もいろいろだなあと驚くばかり。まだまだ続きます。それよりこのはてなダイアリー、いつのまにか「動画の紹介」ボタンができてるのね。やっぱりすごいぞYouTube。こんなの…

Randy Newman "In Defense of Our Country"

http://journal.nonesuch.com/journal/2007/01/a_few_words_in_.htmlランディ・ニューマンがノンサッチのサイトで弾き語り。昨年、カーネギー・ホールで演奏した曲で、いまはiTunesで購入できるらしい(追記:日本からだとダメみたい)。1月24日付けのニュー…

桜丘町音楽夜噺

昨晩は関口義人さん主宰「桜丘町音楽夜噺」*1にお邪魔した。テーマは「ガンボ・スープをご一緒に─ワールド・ミュージックとしてのニューオーリンズ」。論者はミュージック・マガジン編集部の斉木小太郎さんと音楽評論家の湯浅学さん。司会にスタジオボイス編…

2006ベストテン

今年はランキングするほど枚数を買ってないし、ラインアップをみてもそれほど珍しいアルバムが入っているわけではないが、とりあえず新譜だけでもベストテン。 1. 青山陽一 / Deadlines (Flowers Land / EMC 2006) 2. Cornelius / Sensuous (Warner Music Ja…

RIP, JB

New York Times http://www.nytimes.com/aponline/arts/AP-Obit-Brown.html?hp&ex=1167109200&en=7b2c52eb394d9620&ei=5094&partner=homepage Reuters http://today.reuters.com/news/articlenews.aspx?type=newsOne&storyID=2006-12-25T101950Z_01_N2534053…

学園祭週間

講義の準備や〆切などの自転車操業をなんとかここまで引き延ばし、倒れ込むように学園祭週間に突入。この一週間の休みは本当に貴重だ。18日、会議@日吉。 19日、打ち合わせ@某所。 20日、日吉2コマ、青学1コマ。 21日、とある仕事でZAKさんのレコーディン…

ミンストレル・ショウ、ポーグス

Monarchs of Minstrelsy: Monarchs of Minstrelsyアーティスト: Monarchs of Minstrelsy出版社/メーカー: Archeophone Records発売日: 2006/09/05メディア: CDこの商品を含むブログを見る昨日の講義では19世紀アメリカのミンストレル・ショウを取り上げた。…

2004年ベストテン(音楽)

(新譜) 青山陽一 / Odrel (Dreamusic / コロムビア 2004) Brian Wilson / Smile (Nonesuch 2004) Hair Stylistics / Custom Cock Confused Death (Daisyworld/Avex 2004) Max De Wardener / Where I Am Today (Accidental 2004) Moodymann / Black Mahogan…