怪しい隣人 Vol. 1（青山陽一、さかな）＠下北沢Club Que(11/14)

青山陽一企画によるライブ・シリーズ第一弾。最初のゲストはさかな。基本的に出不精なので、誰かに強引に誘われない限りライブの類には滅多に足を運ばず家でごろごろCDを聞くことが多いのだが、この組み合わせは僕の重い腰を一瞬にして蹴り上げるほどのインパクト。というより、青山陽一とさかなはこれまでにも何度かステージで共演しているはずだが、ことごとく見逃してきたので今度こそはと気合いを入れてチケットを予約した。

最初はさかな。ポコペンのヴォーカルは後半になればなるほど伸びやかで、ちょっと感動的なほど。語義に忠実な意味でユニークな歌と楽曲。透明感溢れるサウンドの深層に、そこはかとなくグロテスクが漂う西脇さんのギターに恍惚とする。なんつーか、完璧なテクニックとはこういうことを言うのではないか。「スカイ」や「ロッキー・マウンテン」、それに「惑星」など。

続いて青山陽一バンド。前回と違い、今回はベースの千ヶ崎さんが参加。やっぱりベースが入るとノリが全然違うなあ。毎回同じことを言ってるけど、バンドとしての完成度がすごく高いと思う。いつにも増してギター・ソロは圧倒的な存在感。

そして、ついに青山陽一とさかなが同じステージに！さかな選曲（だと思われる）でギリアン・ウェルチ「ワン・モア・ダラー」に続いて、青山陽一選曲（だと思われる）でスライの「ランニング・アウェイ」。そして最後にさかなの「サムバディ」を共演。すばらしい！

後半になるにつれてライブハウスは超満員に。次回のゲストはヒックスヴィルだそうだが、本当にこのサイズの小屋で大丈夫か？