待ち人来らず
学会事務センター破産問題の後始末に明け暮れる。やっと一段落したと思ったら数日前に突然文科省が動き出したので、あわてていろんな人に声をかけて書類を作成。今日は大学で最終的なフォーマットをそろえたりコピーしたり糊付したり(いまどき糊付!)でなんとか体裁を整えて投函。しかしなんというか、この騒動は本当に不毛だ。
ぎりぎりまで作業して、大急ぎで新宿に戻ってとある講演会の打ち合わせ。のはずだったんだけど、待てども待てども約束した相手の外国人研究者は来ない。だいたいどんな人なのかも知らないので(電話で一度話しただけ)不安になり、南口といってももしかしたら新南口にいるかもしれない、いや東南口じゃないかと歩き回ること小一時間。あげくのはてにその辺にたたずんでいる外国人にかたっぱしから声をかけるという、今思い出してもマヌケな行動を繰り返すも結局会えず。こりゃやばいと思いつつ仕方ないので彼の自宅に電話してみたら、いきなり「ハロー!」と出やがった。えっ?と発作的に腕時計をみたら曜日のところに「木」とあって唖然とする。あれ、今日金曜日じゃなかったっけ?打ち合わせって明日じゃん!一瞬テンパって意識が飛ぶ。ふと我に返ったら電話の向こうで「ハロー!ハロー!」と連呼しているので、とっさに「実は明日の打ち合わせの時間をコンファームしようと思いまして」と苦し紛れに言ってみる。「オー、そんなことでわざわざ電話してくれたのか。ありがとう。」「いえいえ、一応念には念を押して、ははは」とごまかして電話を切ってぐったり。もう精神的にもかなり末期ですね、これは。
脱力したままふらふらとフラッグスのエレベーターに乗り込みタワー・レコードへ。こんなときは何も考えずに散財。というかヤケ買い。
- Herbie Hancock with Jaco Pastorius (BS Music Productions 2004?)
- Hermeto Paschoal / A Musica Livre de Hermeto Paschoal (Sinter 1973 ボンバ・レコード 2004)
- デートコース・ペンタゴン・ロイヤルガーデン / Stayin' Alive, Fame, Pan-American Beef Stake Art Federation 2 (Blues Interactions & Columbia 2004) CD-Extra
- 東京ザヴィヌルバッハ / a8v on the Earth (Body Electric 2004)
- 原田郁子 / ピアノ (Triad/Columbia 2004)
- さかな / Locomotion (Memory Lab 2004)
- さかな / ワン・モア・ダラー (Memory Lab 2003)
- ツジコノリコ / From Tokyo to Naiagara (tomlab 2003)
- The American Folk Blues Festival 1962-1969 Vol. 3 (Reelin' In the Years Productions 2004) DVD
- 『ミュージック・マガジン』
- 『レコード・コレクターズ』
- 『FADER』
- 『群像』
これで手持ちの金が尽きてしまったので、大友良英&Sachiko M.のフィラメント5枚組と宇多田ヒカルの新譜はなくなく断念。
ところで謎のレーベルから出ているHerbie Hancock with Jaco Pastoriusですが、新宿タワーのジャズ・コーナー平積みの一枚。どうやらヘッドハンターズのライブでポール・ジャクソンの代わりにジャコパスが演奏したときの音源みたいです。って、そんなのあったのか!「カメレオン」などやってますが、とても同じ曲には聞こえません。ベースが一人代わっただけでサウンド全体の印象がこれほど変化してしまうという好例。でも正直、ポール・ジャクソンの方が好きですけどね。