エルメート・パスコアル/シロ・バプティスタ@代官山UNIT
二年前、TPCでの来日を泣く泣く見逃していたので、今度こそはと意気込んで会場入り。意外と客層が若いので驚く。はじめに登場したシロ・バプティスタの演奏中、いきなり何の紹介もなしに一人の日本人がステージに上がって歌いだした。いったいどこの酔っぱらいだと思ってよく見たら巻上公一じゃないか!期せずして「超歌唱家」と「超絶パーカッショニスト」の共演を目撃。あらゆる打楽器(自作含む)を駆使して(しかもディレイ使って重ねまくり)グルーヴをかたちづくるバプティスタに、巻上の変幻自在のナマ声が絡むという刺激的なセッション。
二人が退場した後、ついにパスコアル登場。ピアノ、フルート、バスフルート、それに最後に演奏したの、あれなんだ?バンドネオンか。それにしては片方のボタンが少ないような気がしたが。他にも鍋、やかん、ペットボトルにチューチュー鳴るディズニー人形など。とにかく音さえ出れば何だっていいのだ。水を入れたやかんの口で「ラウンド・アバウト・ミッドナイト」を吹きだすかと思えば、次の瞬間にピアノに座ってフュージョンちっくな幾何学的フレーズの数々を披露。しかも一人で演奏しているのにノリがすごい!結局最後までバプティスタ/巻上とセッションすることはなかったが(セカンド・ステージでは絡んだのかな?)、充分満喫しました。
19日に同じハコで、大友良英とヘア・スタイリスティックスがFenneszとSachiko M.なんかと共演するらしい。それも行きたいぞ。