ブッシュ、ディック、そしてコロン

8月24日付けのローリング・ストーンズ誌にカート・ヴォネガットがフィーチャーされている。ちなみにこの号の表紙に並ぶ名前は以下の通り。

微妙にバランスが悪い気がするが、まあいいだろう。たしかに考えてみればロック・ミュージシャンでヴォネガット好きは多そうだ。

記事自体はまっとうというか、生い立ちも含めたヴォネガットの紹介と、現在のイラク戦争地球温暖化などありとあらゆる問題に悪態をつくヴォネガット一流の毒舌が楽しめる内容。

インタビュワーにタバコの害について訊かれる(ヴォネガットは長年ペルメルを吸っていることで知られる)くだりでは、次のように答えている。

"I've been smoking Pall Mall unfiltered cigarettes since I was twelve or fourteen. So I'm going to sue Brown & Williamson Tobacco Company, who manufactured them. And do you know why?"
(「私は12か14のころから両切りペルメルを吸っている。製造元のブラウン&ウィリアムソンを訴えてやるよ。なぜだか分かるか?」)
"Lung cancer?" I offer.
(「肺ガンですか?」)
"No. No. Because I'm eighty-three years old. The lying bastards! On the package Brown & Williamson promised to kill me. Instead, their cigarettes didn't work. Now I'm forced to suffer leaders with names like Bush and Dick and, up until recently, 'Colon.'"
(「ちがうちがう。私が83歳だからだ。この嘘つきの糞野郎どもめ!タバコのパッケージに私を殺してくれると書いてあるじゃないか。奴らのタバコは効かないんだよ。おかげでブッシュやディック、それに最近までコロンなんて名前の指導者を知ることになってしまったではないか。」)

ちなみに最後の部分、Bush、Dick(チェイニー、あるいはニクソン?)、Colon(コリン・パウエル)は、それぞれ女性の陰部、男性器、臀部のスラング(いや、Colonはスラングではないな。下記の引用元の表現を借りれば"technical term for ass"です)になっております。アメリカン・ジョークです。初出はここ*1でしょうか?