ゼミ合宿+発表
13日から15日までゼミ合宿@奥河口湖。新宿西口から高速バスに乗って約2時間。学生と待ち合わせて奥河口湖の湖畔のホテルに投宿。初日は機材の不備もあって予定が狂ったが、二日目は朝から学生が順調に発表をこなす。今回、通常のゼミとは異なりアメリカ映画という縛りをはずしたので、取り上げられる作品もアニメ(エヴァ)や韓流からムルナウ、キートン、それにサントラネタまでさまざま。ある学生が韓流映画(恋愛モノ)の登場人物の純粋さについて熱弁をふるうかと思えば、別の女子学生は「映画における覗き見」と題して『ブルー・ベルベット』の例の場面─デニス・ホッパーがイザベラ・ロッセリーニの股を開かせて中を「覗き見る」シーン─を唐突に流すなど、いまどきの大学生の多様性を再確認する結果に。夜はひたすら飲み。人生で6度目のカラオケに巻き込まれた気がするが、そのあたりの記憶は消すことにする。15日午前にチェックアウト、河口湖駅前でほうとうを食べてから高速バスで新宿へ。
16日、成蹊大学のCAPS研究会で発表。H石先生の前座をつとめるという栄誉にあずかる。1926年に公開された『白鯨』の映画化作品を取り上げ、それを映画史的に位置づけるという内容。ピーター・ブルックスやトーマス・エルセサーの「メロドラマ」に関する基本文献を流しつつ、「身体性」、「革命」、「不具」、「精神分析」などのキーワードを用いて論じたつもりが、途中から、あれ、これヴィシャス・サークルに陥っているのではあるまいか、と気付いた矢先にZさんにその点をあっさり指摘されてしまう。発表終了後、Hさんおすすめの蕎麦屋で打ち上げ。つまみも蕎麦も絶品。話題は来年度の英文学会をめぐるあれこれ。ワンペアだと思っていた相手が実はフルハウスだった、さあどうする、とポーカーの比喩を介してしか報告できないのが残念ですが、何はともあれ非常に楽しかったです。
17日はさすがに疲れがたまっていたので、自宅で黒沢清祭り。『カリスマ』と『回路』と『アカルイミライ』(途中まで)を観ましたよ。
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