夏が終わる前に
18日、中学高校時代の友人G来訪。しこたま飲む。
19日、庭劇団ペニノ『UNDER GROUND』@ザ・スズナリ。sessionとかanalysis / anatomyなどの単語が浮かぶが、さほど感銘は受けず。ルーセルにインスパイアされた作品だそうだが、だとすれば舞台と音楽の組み合わせだけでなく、それぞれの法則/慣習そのものが解体される方向に進まなければならないのではないか。舞台上の音のディレイは面白かった。
20日、DHCカルチャー・教育事業部主催「文学の力、翻訳の力」内田樹*柴田元幸@国際文化会館。お二方の顔合わせが初めてというのが驚き。翻訳の現場に根ざした経験則を語る柴田さんと、レヴィナスの翻訳を通して得られた知見を話す内田さん。とても刺激的な対談だった。我々の業界では「柴田さんはどうやら読むより早く訳すらしい」「翻訳のスピードに読みが追いつかないらしい」などの都市伝説がまかりとおっているのだが、それがまんざら虚偽ではないことが明らかになる。内田さんのテキスト論/師弟論は、何度聞いても面白い。
その後、同行した早稲田の都甲さんとともにずうずうしくも打ち上げにお邪魔する(DHCのみなさま、ありがとうございました)。内田さんのブログは(多くの人と同じように)増田くん(id:smasuda)のサイトで知って以来愛読してきたので最初は少し緊張したのだが、思い切って「実は『文藝別冊』大瀧詠一特集の後ろの方で僕も書いているんです」と言ったら「君はナイアガラーか!」と握手を求められて恐縮してしまう。さらに「ポピュラー音楽学会で増田くんのことも知ってます」といって再び握手。というわけで、担当のAさんと増田くんのおかげです(笑)。それにしても柴田さんと内田さんとハル・ブレインの話で盛り上がるとは。打ち上げ後、都甲さんと来年に向けていろいろ話す。
期せずして、今日は大滝詠一師匠の『ゴー!ゴー!ナイアガラ』30周年記念盤の発売日なのでした。
GO!GO!NIAGARA 30th Anniversary Edition
- アーティスト: 大滝詠一,大瀧詠一,多羅尾伴内
- 出版社/メーカー: ソニー・ミュージックレコーズ
- 発売日: 2006/09/21
- メディア: CD
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大瀧詠一―総特集 大瀧詠一と大瀧詠一のナイアガラ30年史 KAWADE夢ムック 文藝別冊
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2005/11
- メディア: ムック
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