2006ベストテン

今年はランキングするほど枚数を買ってないし、ラインアップをみてもそれほど珍しいアルバムが入っているわけではないが、とりあえず新譜だけでもベストテン。

  • 1. 青山陽一 / Deadlines (Flowers Land / EMC 2006)
  • 2. Cornelius / Sensuous (Warner Music Japan 2006)
  • 3. Donald Fagen / Morph the Cat (Reprise 2006)
  • 4. Herbert / Scale (accidental 2006)
  • 5. Joanna Newsom / Ys (Drag City/P-Vine 2006)
  • 6. Missy Elliott / Respect M.E. (Gold Mind / Atlantic 2006)
  • 7. Ryoji Ikeda / dataplex (raster-noton 2005)
  • 8. Solomon Burke / Nashville (Shout! Factory 2006)
  • 9. V.A. / The Harry Smith Project: Anthology of American Folk Music Revisited (Harry Smith Archives / Shout! Factory 2006)
  • 10. V.A. / Our New Orleans 2005: A Benefit Album (Nonesuch 2005)

次点にキリンジ/Dodecagon (コロムビア 2006)、浜田真理子 / 夜も昼も (美音堂 2006)。むりやりアルファベット順。

2005年(12月)発売が2枚、ベスト盤が1枚とかなりひよったベストテン。7は27日にSさん宅で久々に聴いてみたら、その鋭利な音響にあらためてぶっとんだ。10はニューオーリンズ復興の一枚。アラン・トゥーサンドクター・ジョン、ダーティ・ダズン、ワイルド・マグノリアスなどすべて新録。最後にランディ・ニューマンが"Louisiana 1927"をフルオケバックに歌ってます。6、「コノママミンナデメチャクチャオドッテ、サワゴウサワゴウ」と日本語のかけ声で始まったあとは、ひたすらミッシー・グレイテスト・ヒッツ。ほんとによく聴いた。1、このアルバムが今の10倍は売れる世の中であってほしい。2、各音楽誌絶賛の一枚。秋口はこのアルバムとキリンジばかり聴いていたが、コーネリアスが(いつものように)政治的に正しく、かつ精確に「現在」のサウンドパフォーマティブに提示するのに対して、キリンジはどんどん時代とずれているような気がする。その齟齬の感覚は歌詞の内容と相まってどこか倒錯的な快楽をもたらすのだが。そんなキリンジの兄の方は20年後に3のようなアルバムをつくるのだろうか。ドナルド・フェイゲンの新譜。4、アヴァンギャルドとポップ、ビートとグルーヴ、政治性と娯楽性など各スケールの照準のあわせ方が絶妙。5、ハープ弾き語り奏者のセカンド。ヴァン・ダイク・パークスオーケストレーションジム・オルークによるミックス、そして個人的にはリー・スクラーがベースで参加しているのが嬉しい。8は、ここ数年目覚ましい活躍をみせる大御所ソロモン・バークの新譜。なにより黒人歌手がカントリーの名曲を歌うというコンセプトが素晴らしい。ギリアンウェルチやエミルー・ハリスなどが参加。そういえば、黒人/白人という人種による音楽ジャンルの線引きそのものを問うたのが、ハリー・スミス編纂によるAnthology of American Folk Music (1952)であった。9はハル・ウィルナーが1999年と2001年にプロデュースしたハリー・スミス・プロジェクトの模様を記録したボックス。

池田亮司のdataplexだけはまぞうででません。

DEADLINES

DEADLINES

Sensuous

Sensuous

Morph the Cat

Morph the Cat

Scale

Scale

Ys

Ys

Respect M.E. Anthology

Respect M.E. Anthology

Nashville (Dig)

Nashville (Dig)

Harry Smith Project: Anthology American Folk

Harry Smith Project: Anthology American Folk

Our New Orleans: Benefit Album for Gulf Coast

Our New Orleans: Benefit Album for Gulf Coast