しつこくJB

休み中は基本的にひきこもりのような生活をしていたので、講義で大きな声を出すと疲れます(情けない・・)。

いつのまにかはまぞうで拾えるようになっていたので、しつこく宣伝。前回*1の補足です。読んでもらうとわかるとおり、今回わたしは「ネルソン・ジョージ的な歴史観」に対して若干の修正をかけるという主旨で記事を書きました。日本の黒人音楽ファンの間でいまネルソン・ジョージがどれだけ読まれているのかは知らないけど(といっても、60年代アメリカ社会とソウル/ファンク・ミュージックについて書かれた日本語の本ってあまり出てないような気がする)、そろそろその功罪についてきちんと検証してもいいのではないかと。

あと、湯浅学さんが記事「立ち上げれ!と世界に語りかけた男」のなかで、立花ハジメの「レプリカントJB」経由でジェームズ・ブラウンスティーヴ・ライヒに触れ、両者の反復の強調が「主張を速く強く伝えるための」手段であったと述べていますが、この二人の同時代性については私もかつて別の視点で論じたことがあるので、興味がある方は下記の本をぜひ。ちなみにこれ、菊地さんがあちこちで紹介してくれたおかげで昨年再版されました。巻末の著者一覧で何故わたしだけ所属が昔のままなのかはご想像にお任せします(申し訳ありませんでした>各位)。

ブルースに囚われて―アメリカのルーツ音楽を探る

ブルースに囚われて―アメリカのルーツ音楽を探る