青山陽一 "Live Odrel / East"@渋谷クラブクアトロ(7/15)

あと少しで春学期も終わり。とにかく今年は慌ただしくて、気づいたらいつのまにか7月になっていた。こんなときだからこそ見たいものはちゃんと見ておくべしということで、木曜日(15日)は青山陽一 のライブに駆けつける。

当日は早めに大学をでて吉祥寺経由で渋谷。id:chibamaと待ち合わせて会場へ。いつもの編成に加えてアロハ・シスターズから石川優美と飯田希和をコーラスに迎えての演奏。正直、最高のパフォーマンスとは言いがたかったけど、それでもダブル・アンコールを含めて十分すぎる内容。最後の弾き語りは感動的だった。

ライブ嫌い(というわけではないんだけど、まあ無精なんです)を自認しているのに、青山陽一のライブだけは比較的まめに足を運んできたのは、要するに僕にとって理想的な「ロック・ギター」が聴けるからだと思う。ブルージーでレイドバックした雰囲気からプログレッシヴなフレーズまで、青山陽一のギターソロにはアメリカン・ロックの歴史が凝縮されている。それにライブでは田村玄一のペダル・スティールも間近で堪能することができるので、まさに贅沢の極み。この人だけは今後もCDだけでなくライブにも通い詰めようとの思いを新たにする。

帰り際に会場でばったり会ったSさんと三人で遅めの夕食。多岐にわたった話題のなかで、ひときわ盛り上がったのは太陽肛門スパパーンの話。たしか93、4年頃だったと思うけど、当時僕がPファンクもどきのバンドに参加していた頃にライブハウスで共演したことがある(下北沢チョコレート・シティだったはず)。最初はバンド名を聞いて爆笑したのだけど(バタイユに何故スパパーン?←と思ってネットを検索してたらここに理由が)、リハが始まったとたんその圧倒的な演奏力にいきなり度肝を抜かれた。当時はまだ社会性は前面に出ておらず(僕が気づかなかっただけかもしれないが)ただひたすら下品さだけが際立っていたのだが(笑)、ステージに充満する攻撃性に単に演奏がうまいだけではない異様な殺気を感じたのは確か。

そして4年前、当時非常勤で通っていた津田沼駅前のディスクユニオンでいつものようにCDを漁っていると、太陽肛門スパパーンのマキシシングルを発見した。思わず買って聞いてみると「女子高生組曲」「セックス スポーツ スタディ」「ヤンエグ天国」などの楽曲が超絶技巧の演奏で繰り広げられていて、昔と変わらぬ姿勢に感動を覚えた。それから折に触れてネットなどで動向は追っていたものの、実際のライブはあれ以来未体験。今では社会派前衛プログレバンドとでもいうべき地位を確立しているが、Sさんはここ数年太陽肛門スパパーンにずっと注目してきたようで、ライブを見るよう強く勧められた。早速家に帰って調べてみると、なんと日曜日にレコ発ライブが!