2007-01-01から1年間の記事一覧

2007年ベストテン

今年は骨折とヒップホップとパフューム。他に言うことなし。数年ぶりに年間購入枚数が200枚を超えたが、その6割がヒップホップの中古盤。4月以来、ヒップホップの面白さを教え続けてくれたゼミ生二人に感謝したい。ランキングはいつものとおりアルファベット…

シベ少、ヒップホップ

シベリア少女鉄道『俺たちに他意はない』@赤坂RED/THEATERシベ少の舞台の基本的な構造を備えた作品。この劇団の真骨頂ともいえる前半と後半の転換部分については、以前に推理小説における<密室>と<謎解き>に例えたことがあるが*1、今回は文字どおり舞台…

ナショナル・トレジャー

本日公開の映画『ナショナル・トレジャー:リンカーン暗殺者の日記』*1の日本語吹替版を監修しました。前作*2がアメリカ独立宣言、今回がリンカーン暗殺と一貫してアメリカ合衆国史上の事件を題材にしたこのシリーズ。続編嫌いのニコラス・ケイジが引き続き…

ゲスト講義(3)

明日、三田の講義にゲストをお迎えすることになりました。日時:12月18日(火) 3限(13:00~14:30) 場所:慶應義塾大学三田キャンパス 524番教室 ゲストスピーカー: 菊地成孔氏音楽家/文筆家/音楽講師として多方面で活躍中の菊地成孔さんをゲストにお迎え…

日本ポピュラー音楽学会*1

UGKのピンプCが滞在先のホテルで謎の死を遂げたり、ファボラスの取り巻きの一人が刺されたりと物騒なニュースが続くヒップホップ界隈ですが、今週末、名古屋大学で日本ポピュラー音楽学会第19回大会*1が開かれます。わたしは日曜午後のワークショップ「音楽…

ゲスト講義(2)

明日、三田の講義にゲストをお迎えします。ふるってご参加ください。日時:11月27日(火)3限(13:00~14:30) 場所:慶応義塾大学三田キャンパス 524教室ゲストスピーカー:斉木小太郎氏 (以下、斉木さんご自身による自己紹介)福井県出身、1969年生まれ。 …

死ぬまでに聴いておきたい1000枚

英ガーディアン紙の企画「死ぬまでに聴いておきたい1000枚」http://music.guardian.co.uk/1000albums/選出基準*1は以下の通り。 ・原則として1アーティスト(グループ)につき1枚。ただしブライアン・イーノとかデーモン・アルバーンのように節操のないやつ…

魑魅魍魎

すっかりご報告が遅れましたが、先月末に松葉杖を病院に返却しました。三ヶ月ぶりに勇気を出して踏み出した一歩はクララほどの感動はなかったものの、今は二足歩行のありがたみを痛感する毎日です。とはいえ、松葉杖を返したからといって完治したわけではな…

ローマックス選集

今発売中の図書新聞*1にロナルド・D・コーエン編(柿沼敏江訳)『アラン・ローマックス選集─アメリカン・ルーツ・ミュージックの探求1934-1997』(みすず書房)の書評を書きました。ローマックスって誰だっけ?と首を傾げているそこのあなた。レッドベリーを…

ゲスト講義(1)

明日、三田の講義にゲストをお迎えいたします。ふるってご参加ください。日時:10月16日(火)3限(13:00~14:30) 教室:慶應義塾大学三田キャンパス524教室 ゲストスピーカー:鈴木茂氏(アルテスパブリッシング代表取締役)1960年東京生まれ。1984年、東京…

骨折

わたくしごとですが、先月末に左足を派手に骨折してしまい、しばらく松葉杖での生活になりそうです。大学がちょうど休みに入ったのが不幸中の幸いとか、どうせ夏は引きこもっているのでさしたる影響なしとか、はじめのうちは甘く見ていたのですが、とにかく…

ヒップホップ・ジャパン

先日、師匠のお誘いで来日中のイアン・コンドリーさんにお会いした。イアンさんは文化人類学をご専門とするMITのジャパノロジスト。90年代半ばに日本のヒップホップの「現場」を丹念にフィールドワーク、その成果をまとめたのがこの本↓である(表紙はライム…

ビーフ!

やっと春学期が終わる・・。今年から3、4年生向けにゼミのようなものを持つことになり、アメリカ音楽文化関連の論文を読むことにした。でも、これが予想以上に難しい。増田くんがよく書いてることだが、やっぱ二十歳前後の学生にしてみたらどうしても「好き…

新潮

新潮 2007年 08月号 [雑誌]出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2007/07/06メディア: 雑誌この商品を含むブログ (2件) を見る現在発売中の『新潮』*18月号に「反復するメルヴィル」というエッセイを書きました。この前のシンポジウムで発表した内容の前半部分を…

CD三昧

6月いっぱい毎週土曜日は出勤。一時期のようにあとさき考えずにCDを買っても結局のところ半分も封を開けない、ということにやっと気付いたので、最近はそれなりに吟味してから購入するように心掛けています。でもそうするといろいろ買いそびれるものが出てく…

エディ、シベ少、バベル

ここ数日の出来事。土曜日はSさん、Eさんとエディ・リーダー@恵比寿リキッドルーム。もう何もいうことなし(by Sさん)。ロックはこのようにオトナになるべし、といった模範例。楽器陣の卓越したミュージシャンシップとコブシが効いたエディのヴォーカルが…

青木淳悟

昨日から始まる予定だった事前研修(夏期在外プログラム用)の資料づくりに金曜の夜中までかかり、起きてみると朝一番で大学から連絡が・・・というわけで、うちの大学も一週間休講になりました。まだ発売前ですが、青木淳悟の最新作『いい子は家で』(5月31…

日本英文学会など

例年に比べてコマ数が多いからか、それとも時間割の組み方を間違えたのか、あるいは単に歳をとったのか(←たぶんこれ)、今年は疲れを翌週まで引きずることが多く、どうにもしんどい日々が続いています。連休中に引いた風邪もなかなか治りきらないし。5月か…

黄金の緑

黄金の緑/Love sceneアーティスト: UA,羽鳥美保,大和田俊之,YUJI ONIKI出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント発売日: 2007/05/02メディア: CD クリック: 2回この商品を含むブログ (33件) を見るUAさん、三年ぶりのシングル。英語版の歌詞に少しだけ関…

カート・ヴォネガット死去

http://www.nytimes.com/2007/04/12/books/12vonnegut.html?hp煙草のせいじゃないようだな。あんたの勝ちだよ、カート。

しつこくJB

休み中は基本的にひきこもりのような生活をしていたので、講義で大きな声を出すと疲れます(情けない・・)。レコードコレクターズ増刊 ジェイムズ・ブラウン 永遠のファンキー・プレジデント出版社/メーカー: ミュージックマガジン発売日: 2007/04/10メディ…

新学期

2日、5日、6日と出勤して新学期始動。うーん。いつのまに休みが・・。タチの悪い冗談としか思えん。今年度は非常勤が一コマ増えたので全部で週9コマ、さらに国際日本文化研究センターの細川周平さんが主宰する研究プロジェクト「民謡研究の新しい方向」の共…

ファンキー・プレジデント

今日発売の『レコード・コレクターズ増刊 ジェイムズ・ブラウン─永遠のファンキー・プレジデント』に「「セイ・イット・ラウド」のアンビヴァレンス─JBの厄介な政治性を考える」という記事を書きました。それにしてもすごい表紙だなあ。JBの音楽については名…

近況

23日(金)、スロウライダー*1『Adam:ski アダム・スキー』@三鷹市芸術文化センター星のホール。前から気になっていた劇団で、今回が初見。作品そのものは三年前の再演らしい。折口信夫とその弟子たちとの関係をモチーフにしたホラー仕立ての作品。終演後、…