Stage

シベ少、ヒップホップ

シベリア少女鉄道『俺たちに他意はない』@赤坂RED/THEATERシベ少の舞台の基本的な構造を備えた作品。この劇団の真骨頂ともいえる前半と後半の転換部分については、以前に推理小説における<密室>と<謎解き>に例えたことがあるが*1、今回は文字どおり舞台…

エディ、シベ少、バベル

ここ数日の出来事。土曜日はSさん、Eさんとエディ・リーダー@恵比寿リキッドルーム。もう何もいうことなし(by Sさん)。ロックはこのようにオトナになるべし、といった模範例。楽器陣の卓越したミュージシャンシップとコブシが効いたエディのヴォーカルが…

ポツドール『激情』@本多劇場

2004年の再演。三年前に初演を見たとき、あまりの衝撃にしばらく凹んだ。夜中にうなされた。まぎれもない傑作だが、とにかく後味が最悪。話の筋はだいたい憶えていたので今回はもう少し冷静に観ることができたが、それでもやっぱりきつかった。というより、…

師走

12月に入り、通常業務に加えて紀要論文の執筆や来年度のシラバス提出やラジオNIKKEIの収録や定期試験作成などが重なり完全にテンパっております。あすも某研究会で発表予定ですが準備が(以下省略)。ポツドール『恋の渦』@シアタートップスと岡田利規作・…

遭難

16日、劇団、本谷有希子第11回公演『遭難、』@青山円形劇場学校内で一人の生徒が自殺未遂をする。その母親と4人の教師をめぐって様々な欲望が交錯し、やがて一人の女性教師の病理が浮かび上がる、といった内容。昨年の『ユリイカ』小劇場特集に掲載された若…

ピナ・バウシュ ヴッパタール舞踊団『バンドネオン』@新宿文化センター大ホール(7/18)

というわけで日曜日(昨日)。まずはピナ・バウシュ率いるヴッパタール舞踊団 『バンドネオン』@新宿文化センター(マチネ)。アルゼンチン・タンゴにインスパイアされた作品の二十四年ぶりの再演。昨年の公演に比べて踊り自体は少ないものの、一つ一つの動…

シベリア少女鉄道『天までとどけ』@新宿シアター・トップス (5/13)

あああ。忙しい。もう一月近く前の話題だけど、とりあえず忘れないうちにメモ。 作・演出土屋亮一。各所で話題沸騰の劇団、シベリア少女鉄道を初体験。いやー。なんというか。話題になっている理由はなんとなく分かった。ネタバレしないように書いてみるけど…

ピナ・バウシュ ヴッパタール舞踊団「過去と現在と未来の子どもたちのために」@新宿文化センター

ユーモラスで愛らしくて途方もなく美しい。ピナ・バウシュと個々のダンサーの創造力に心を揺さぶられた。

燐光群『CVR チャーリー・ビクター・ロミオ』@下北沢ザ・スズナリ

演出:坂手洋二+ロバート・バーガー+パトリック・ダニエルス+アービン・グレゴリー。音響デザイン:ジェイミー・メレネス。航空事故の際、原因究明のために回収されるコックピット・ヴォイス・レコーダー(CVR)。今回の燐光群 の公演は、アメリカと日本で起…

青年団『南島俘虜記』@こまばアゴラ劇場(10/4)

作・演出平田オリザ。平田が二年ぶりに青年団 に書き下ろした新作。大岡昇平『俘虜記』と坂口安吾「魔の退屈」を下敷きにした作品、とパンフレットには書かれてある。戦時下のとある南の島に日本人の捕虜が囚われている。「前の戦争」と違うのは、女性の兵士…

劇団MONO『京都11区』@紀伊國屋サザンシアター

作・演出土田英生。1980年代末から京都を拠点に活動する劇団MONO 、第31回公演。今回は、その「京都」という土地、または観念(言葉)をめぐって物語は展開する。京都が「純粋さ」を維持するために、他県出身者を市の中心部から排除することが国策で定められ…

吉本新喜劇@なんばグランド花月(8/16)

帰阪中、もっとも楽しみにしていたイベント。上方お笑い文化の総本山、なんばグランド花月で新喜劇、漫才、落語のセット公演を生で鑑賞。お盆の最中は、朝9時半に始まる回から一日4公演、ジャニーズもびっくりのハード・スケジュール。ぼくらは午後3時45分に…