2003-10-01から1ヶ月間の記事一覧
とにかくバカ映画だから思いきり笑い飛ばしてやろう、という心づもりで見に行ったのだが、映画の途中で本気で感動している自分に気づいて動揺する。スクリーンに映し出される映像はことごとく荒唐無稽なので、今振り返ってもいったいどこで感動したのかすら…
昨年アメリカで公開されたドキュメンタリー映画で、モータウン・サウンドを支えたミュージシャンにスポットを当てたもの(公式サイト )。どうやらシネカノンが配給権を取ったようで (『永遠のモータウン』)、日本でもいずれ劇場公開(あるいはDVD化)され…
ここんとこ、多和田葉子『エクソフォニー?母語の外へ出る旅』(岩波書店、2003)やジョナサン・カラー『文学理論』(岩波書店、2003)、それに仲正昌樹『「不自由」論?「何でも自己決定」の限界』(ちくま新書、2003)や吉田修一『東京湾景』(新潮社、2003…
土曜日、新幹線で昼過ぎに名古屋着。ホテルに荷物を預けて会場へ。初日は個人の研究発表。一橋大学・三浦玲一さんの発表が面白かった。ウォルター・ベン・マイケルズなどの批評的枠組みを用いてキンケイドやオブライアン、サリンジャーを論じたもの。とくに…
このところ、この二枚の新譜ばかり聴いている。どっちもカッコいい。キリンジの楽曲の奇形度はさらに増し、DCPRGはリズムの複雑化に余念がない。「コード進行やリズムに関しては、既にあらゆることが試されてしまった」とはよく言われることだが(たとえばそ…
作・演出平田オリザ。平田が二年ぶりに青年団 に書き下ろした新作。大岡昇平『俘虜記』と坂口安吾「魔の退屈」を下敷きにした作品、とパンフレットには書かれてある。戦時下のとある南の島に日本人の捕虜が囚われている。「前の戦争」と違うのは、女性の兵士…