カポーティ

今発売中の『英語青年』(研究社)に「クイア・ルネッサンスカポーティ再評価」という短いコラムを書きました。今月末に公開される映画『カポーティ』にあわせて、最近のトルーマン・カポーティ関連文献を紹介しています。

この映画も一足先にアメリカで観てきましたが、とても良くできている作品だと思います。『冷血』以外のカポーティ作品への言及もさりげないし、映像的にもいくつか面白いショットがみられます。さらに、クイア理論を通してみると意外な視点があらわになるので、その意味でも丁寧につくり込まれているなあという印象。

なにはともあれ、現在上映中の『M:i:III』を観ていただいて、その後レンタルで『ハピネス』を鑑賞してから『カポーティ』公開に備える、というのがフィリップ・シーモア・ホフマンを慕うファンのあるべき姿ではないかと。

ところで今月号の『英語青年』ですが、佐藤Yさんの連載が始まりました。まだご存じない方にはショッキングな事実が明らかにされています。

英語青年 2006年 10月号 [雑誌]

英語青年 2006年 10月号 [雑誌]