ジュディ・シル

レオ・コッケの映像にいくつかコメントをいただき、気を良くしたのでさらにYouTube漁り。というより、入試期間中はなんだか変な緊張感でいつも以上に消耗してしまい、帰宅しても何もする気が起きない。パソコンの前で「へぇー」とか「ほぉー」とかつぶやきながら、ただひたすら映像を流してます。

今回はジュディ・シル (Judee Sill)。ここ数年(きっかけは、2003年のライノ再発なのか?)再評価が進んだミュージシャンのなかで、個人的にこの人は別格。西海岸フォーク/ヒッピー・カルチャーを出自とするシンガー・ソングライターで、どこか崇高な雰囲気さえ漂わせる透明感のある歌声が特徴です。しかも、物語性に富んだ(歌詞ではなく、展開が)曲を、あくまでも親密に歌い上げる彼女のスタイルは何度聴いても鳥肌が立つ。僕は二年前に再発されたアルバムDreams Come Trueジム・オルークがミックスにかかわっている)を聴いて心底おどろき、あわてて他のアルバムも揃えました。昨年末にSさん宅に持参したときも、「なんでこんな人がこれまであまり知られてなかったんだろう」と二人で首を傾げながら聴き込んでしまった(しかも再生機器がうちのとは全然違って音が抜群に良かった)。再評価されるアーティストにありがちな、妙なB級感もまったくないしなあ。ほかにもこういう人がまだまだ埋もれているのかしら。映像は1973年のもの。

ドリームズ・カム・トゥルー

ドリームズ・カム・トゥルー