2010年

今年は喪中(でした、そういえば)なので、新年のご挨拶を控えさせていただきます。

年末年始といってもとくに何をしたわけではなく、ただただ赤ん坊を中心にした生活──そもそも「生活」といえるのかどうか、ほとんどスラップスティックを地でいくような日々──が続いた。

しかしよく泣くな。いろいろ励ましのコメント(や経験談)をいただいていて、そのなかでも秀逸だったのが「だっこして泣き止んだかとベッドに置こうとすると、その動作がはじまる前の微細な筋肉緊張を察知して覚醒→ギャン泣き」というエピソードで、うちも割とこれに近いものがあるかも。スリング(抱っこひものようなもの)を使いはじめてからは──というかこれに慣れるのがまた一苦労だったのだが──以前に比べるとひたすら泣き続けたりはしなくなったものの、スリングのなかで寝たと思ってそっと下に置いた瞬間に「お前の姑息なやり方などすべてお見通しだ」といわんばかりにパチッと目を見開いて睨まれるので、なにか自分がものすごく悪いことをしているかのような気持ちになる。しかも、ってことはなんだ、結局オレは24時間ずっとこの生き物をかかえてなきゃいけないのか、と思うと途方に暮れる。

そんななか、31日はちょうどニューヨークに遊びにきていたHさんご夫妻がうちにきてくれた。HさんKさんにはご迷惑だったかもしれないが、僕らにとってはこの上ない気分転換になりました。

そういうわけで新年早々結局こどもネタになりましたが、先日、鈴木晶さん──アカデミシャンとしても娘の父親としてもブログの書き手としても鎌倉市民としてもベース弾きとしても大先輩である──から「子育て日記」は続けた方が良いですよ、とアドバイスをいただき、たしかによくよく考えてみるとしばらくは「子育て日記」以外に書くことはないような気がしたので、あっさり方針を転換して今年も気の向くままに続けていきたいと思います。