Music
二年前、TPCでの来日を泣く泣く見逃していたので、今度こそはと意気込んで会場入り。意外と客層が若いので驚く。はじめに登場したシロ・バプティスタの演奏中、いきなり何の紹介もなしに一人の日本人がステージに上がって歌いだした。いったいどこの酔っぱら…
おおお!とんでもないCDを見落としていた。ダニー・ハサウェイの『ライブ』、その発掘音源がついに発売された。ダニー・ハサウェイのライブ盤には2枚あって(『ライブ』と『イン・パフォーマンス』)、それぞれ1972年と1980年にリリースされている。もともと…
最近のお仕事の続き。それにしても、以前に比べて洋盤のライナーは充実してきたなあ。90年代半ばくらいまでは薄い紙っぺら一枚にクレジットも何もなしなんてのも多かったような気がするが。というわけで、バンドの中心人物ジョセフ・バードによる回顧録とヴ…
とは言ったものの、ヴッパタール舞踊団の優雅なパフォーマンスの直後に、ブリーフ一丁の男達を観に行くのもどうかと少し迷う。が、結局8時過ぎに池袋に到着。北口のラブホテル街を抜けてライブハウス手刀(チョップ)へ。総勢20人近くのプレイヤーがステージ…
あと少しで春学期も終わり。とにかく今年は慌ただしくて、気づいたらいつのまにか7月になっていた。こんなときだからこそ見たいものはちゃんと見ておくべしということで、木曜日(15日)は青山陽一 のライブに駆けつける。当日は早めに大学をでて吉祥寺経由で…
先週は火曜日に三田で出張講演(というか講義)をして、土曜日に遅れていた論文を脱稿。徹夜に次ぐ徹夜。で、予想通り帰りの電車で寝過ごしてしまい、お茶の水で下車。せっかくだからと閉店間際のディスクユニオンにかけこんだら、なんとNRBQ(日本公式サイ…
これも16ページほどのライナーノーツ対訳を担当。流石にカナディアン・ファンクはほとんど聞いたことがなかった。解説によれば、1960年代にカナダの移民法が改正されたことで多くの西インド諸島出身者がトロントなどに移り住んだらしい。今ではトロントは世…
ライナーの翻訳(14ページほどのブックレット。訳文も原稿用紙換算で45枚)を担当したので宣伝もかねて。元ロニー&ザ・デイトナスのメンバーで、現在もアレンジャーとしてナッシュヴィルを拠点に活動を続けるバーゲン・ホワイトが1970年に発表したソロ・ア…
さて、菊地成孔氏の新しいアルバムです。21日に発売される『Chansons Extraites de Degustation a Jazz』とともに、英語監修などで少し携わりました。とにかくこのアルバムについてはいろいろ批評が可能だと思いますが、本人が言うとおり、徹底的なモダニス…
(新譜) バッファロー・ドーター / シャイキック (V2/コロムビア 2003) デートコース・ペンタゴン・ロイヤルガーデン / Strucuture et Force (P-Vine 2003) キリンジ / For Beautiful Human Life (東芝EMI 2003) The Matthew Herbert Big Band / Goobye Swi…
青山陽一企画によるライブ・シリーズ第一弾。最初のゲストはさかな。基本的に出不精なので、誰かに強引に誘われない限りライブの類には滅多に足を運ばず家でごろごろCDを聞くことが多いのだが、この組み合わせは僕の重い腰を一瞬にして蹴り上げるほどのイン…
このところ、この二枚の新譜ばかり聴いている。どっちもカッコいい。キリンジの楽曲の奇形度はさらに増し、DCPRGはリズムの複雑化に余念がない。「コード進行やリズムに関しては、既にあらゆることが試されてしまった」とはよく言われることだが(たとえばそ…
元ラウンジ・リザーズのスティーヴン・バーンスタイン率いるニッティング・ファクトリー周辺のジャズ系ジャム・バンド。ニューヨークの新興レーベル、Ropeadope からの2枚目。以前に取り上げたジョン・メデスキ監修によるセイクリッド・スティールのコンピレ…
渋谷で映画を観賞したあと、急いで初台に移動してライブ。出張円盤 と題されたイベントで、出演はPONY、田中亜矢、青山陽一の予定。そもそもOZDisc 田口さんから送られてきたDMでこのライブを知ったのだが、なかなか他では観ることのできない組み合わせかも…
ニューヨークのストラタ・イースト、デトロイトのトライブ、シカゴのネッサなどと並んで、1970年代に林立したインディペンデント・ジャズ・レーベルの一つ、ブラック・ジャズ。アフリカ系アメリカ人の人種意識の高揚を目指した一連のサウンドは、スピリチュ…
ロバート・ランドルフによって一気に火がついた感のある「セイクリッド・スティール」。もともと1930年代後半にペンテコステ派の教会(厳密に言えば、ペンテコステ派のなかでもアフリカ系アメリカ人が多いホーリネス系の「ハウス・オブ・ゴッド」と「ジュエ…
初の黒人ポルノ映画(Blax-porn-ploitation filmというらしい。ホントかよ)として名高い作品のサントラ、世界初CD化。音楽はセッション・ドラマーとしては超一流のバーナード・パーディーが担当。彼がこのようなB級ポルノ映画のサントラにかかわることにな…
BS&T、ブルース・プロジェクト、スーパー・セッションなどに参加したことで知られるアル・クーパー、待望の来日公演。「ジョリー」目当ての若者層が中心かと思いきや、客の年齢層は意外に高い。 とにかく、始めから終わりまでとことんイナタいメンフィス・グ…