Memo

長篇小説ベスト10

今日発売の『考える人』(新潮社)の特集「海外の長篇小説ベスト100」のなかの大アンケート「私の海外の長篇小説ベスト10」に参加しています。古今東西の小説10作品を選ぶにあたりいろいろ迷いましたが、今回あえて「ヒップホップ的な小説」という基準で選ん…

グルーヴ

現在発売中の『ミュージック・マガジン』の「Random Notes」のページで「グルーヴ」の解説記事を書いてます。この原稿依頼があったときは、さすがに一瞬絶句しました。「グルーヴ」とは何か?─この問いにどのような視点から応えればいいかさんざん迷ったあげ…

エルヴィス伝

現在発売中の『図書新聞』*1に、ピーター・グラルニック著(三井徹訳)『エルヴィス伝―復活後の軌跡 1958-1977』(みすず書房)の書評を書きました。あらゆる意味で圧巻としかいいようがない本なので「全員黙って読め」ですませればよいのですが、仕方がない…

ぎょうざ

・金曜の夜から校務で宇都宮に出張してました。宇都宮といえば餃子。なんだけど、宇都宮の餃子事情、もうすごいことになってるのな。キムチ餃子、チーズ餃子、納豆餃子なんて当たり前で、チョコレート餃子、コーヒー餃子、フルーツ餃子、ライス餃子とかある…

ヒップホップ映画祭り

昨日のゼミのあと、学生が「こんなのありますよー」と見せてくれた一枚のチラシに驚愕。1コインHIPHOPムービー12連発*1。1月19日から2月1日まで全員夜9時にシアターN渋谷の前に集合すること。 1/19、31 『ワールド・プレミア』出演:50セント、ジェイZ、モブ…

謹賀新年

あけましておめでとうございます。今日から仕事始め。31日は三人で韓国料理を食べたあと、カラオケボックスでパフュームを歌いながら年またぎ。新年の迎え方としては微妙に反省しないこともない。2日、3日と実家に顔を出し、5日は昼間に新年幹事会@横浜中華…

シベ少、ヒップホップ

シベリア少女鉄道『俺たちに他意はない』@赤坂RED/THEATERシベ少の舞台の基本的な構造を備えた作品。この劇団の真骨頂ともいえる前半と後半の転換部分については、以前に推理小説における<密室>と<謎解き>に例えたことがあるが*1、今回は文字どおり舞台…

ナショナル・トレジャー

本日公開の映画『ナショナル・トレジャー:リンカーン暗殺者の日記』*1の日本語吹替版を監修しました。前作*2がアメリカ独立宣言、今回がリンカーン暗殺と一貫してアメリカ合衆国史上の事件を題材にしたこのシリーズ。続編嫌いのニコラス・ケイジが引き続き…

ゲスト講義(3)

明日、三田の講義にゲストをお迎えすることになりました。日時:12月18日(火) 3限(13:00~14:30) 場所:慶應義塾大学三田キャンパス 524番教室 ゲストスピーカー: 菊地成孔氏音楽家/文筆家/音楽講師として多方面で活躍中の菊地成孔さんをゲストにお迎え…

日本ポピュラー音楽学会*1

UGKのピンプCが滞在先のホテルで謎の死を遂げたり、ファボラスの取り巻きの一人が刺されたりと物騒なニュースが続くヒップホップ界隈ですが、今週末、名古屋大学で日本ポピュラー音楽学会第19回大会*1が開かれます。わたしは日曜午後のワークショップ「音楽…

ゲスト講義(2)

明日、三田の講義にゲストをお迎えします。ふるってご参加ください。日時:11月27日(火)3限(13:00~14:30) 場所:慶応義塾大学三田キャンパス 524教室ゲストスピーカー:斉木小太郎氏 (以下、斉木さんご自身による自己紹介)福井県出身、1969年生まれ。 …

魑魅魍魎

すっかりご報告が遅れましたが、先月末に松葉杖を病院に返却しました。三ヶ月ぶりに勇気を出して踏み出した一歩はクララほどの感動はなかったものの、今は二足歩行のありがたみを痛感する毎日です。とはいえ、松葉杖を返したからといって完治したわけではな…

ローマックス選集

今発売中の図書新聞*1にロナルド・D・コーエン編(柿沼敏江訳)『アラン・ローマックス選集─アメリカン・ルーツ・ミュージックの探求1934-1997』(みすず書房)の書評を書きました。ローマックスって誰だっけ?と首を傾げているそこのあなた。レッドベリーを…

ゲスト講義(1)

明日、三田の講義にゲストをお迎えいたします。ふるってご参加ください。日時:10月16日(火)3限(13:00~14:30) 教室:慶應義塾大学三田キャンパス524教室 ゲストスピーカー:鈴木茂氏(アルテスパブリッシング代表取締役)1960年東京生まれ。1984年、東京…

骨折

わたくしごとですが、先月末に左足を派手に骨折してしまい、しばらく松葉杖での生活になりそうです。大学がちょうど休みに入ったのが不幸中の幸いとか、どうせ夏は引きこもっているのでさしたる影響なしとか、はじめのうちは甘く見ていたのですが、とにかく…

ヒップホップ・ジャパン

先日、師匠のお誘いで来日中のイアン・コンドリーさんにお会いした。イアンさんは文化人類学をご専門とするMITのジャパノロジスト。90年代半ばに日本のヒップホップの「現場」を丹念にフィールドワーク、その成果をまとめたのがこの本↓である(表紙はライム…

ビーフ!

やっと春学期が終わる・・。今年から3、4年生向けにゼミのようなものを持つことになり、アメリカ音楽文化関連の論文を読むことにした。でも、これが予想以上に難しい。増田くんがよく書いてることだが、やっぱ二十歳前後の学生にしてみたらどうしても「好き…

新潮

新潮 2007年 08月号 [雑誌]出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2007/07/06メディア: 雑誌この商品を含むブログ (2件) を見る現在発売中の『新潮』*18月号に「反復するメルヴィル」というエッセイを書きました。この前のシンポジウムで発表した内容の前半部分を…

青木淳悟

昨日から始まる予定だった事前研修(夏期在外プログラム用)の資料づくりに金曜の夜中までかかり、起きてみると朝一番で大学から連絡が・・・というわけで、うちの大学も一週間休講になりました。まだ発売前ですが、青木淳悟の最新作『いい子は家で』(5月31…

日本英文学会など

例年に比べてコマ数が多いからか、それとも時間割の組み方を間違えたのか、あるいは単に歳をとったのか(←たぶんこれ)、今年は疲れを翌週まで引きずることが多く、どうにもしんどい日々が続いています。連休中に引いた風邪もなかなか治りきらないし。5月か…

黄金の緑

黄金の緑/Love sceneアーティスト: UA,羽鳥美保,大和田俊之,YUJI ONIKI出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント発売日: 2007/05/02メディア: CD クリック: 2回この商品を含むブログ (33件) を見るUAさん、三年ぶりのシングル。英語版の歌詞に少しだけ関…

カート・ヴォネガット死去

http://www.nytimes.com/2007/04/12/books/12vonnegut.html?hp煙草のせいじゃないようだな。あんたの勝ちだよ、カート。

しつこくJB

休み中は基本的にひきこもりのような生活をしていたので、講義で大きな声を出すと疲れます(情けない・・)。レコードコレクターズ増刊 ジェイムズ・ブラウン 永遠のファンキー・プレジデント出版社/メーカー: ミュージックマガジン発売日: 2007/04/10メディ…

新学期

2日、5日、6日と出勤して新学期始動。うーん。いつのまに休みが・・。タチの悪い冗談としか思えん。今年度は非常勤が一コマ増えたので全部で週9コマ、さらに国際日本文化研究センターの細川周平さんが主宰する研究プロジェクト「民謡研究の新しい方向」の共…

ファンキー・プレジデント

今日発売の『レコード・コレクターズ増刊 ジェイムズ・ブラウン─永遠のファンキー・プレジデント』に「「セイ・イット・ラウド」のアンビヴァレンス─JBの厄介な政治性を考える」という記事を書きました。それにしてもすごい表紙だなあ。JBの音楽については名…

近況

23日(金)、スロウライダー*1『Adam:ski アダム・スキー』@三鷹市芸術文化センター星のホール。前から気になっていた劇団で、今回が初見。作品そのものは三年前の再演らしい。折口信夫とその弟子たちとの関係をモチーフにしたホラー仕立ての作品。終演後、…

働かない

まだ僕も見ていないのですが、今日発売の図書新聞*1にトム・ルッツ著(小澤英実+篠儀直子訳)『働かない─「怠けもの」と呼ばれた人たち』(青土社、2006年)の書評を書きました。名著&名訳です。働かない―「怠けもの」と呼ばれた人たち作者: トムルッツ,To…

入試期間

採点/評価付けと平行して短いコラムと書評を書き上げて送信。書評は気合いが空回りしてないか不安。担当の方からはさっそく「説得力と躍動感が伝わってきます」というお言葉をちょうだいしたのだが、ええそれってただ単に文章が荒れて躍動してるだけじゃな…

アレハンドロ・アメナーバル

今年度の講義終了。これからしばらくの間、ただひたすら採点業務です。とくに数百人規模の講義科目は時間がかかるんだよなあと昨日帰りにこぼしたところ、ある同僚は毎年1000人履修する必修科目の採点に一日十時間かけても十日以上かかるそうだ。それに比べ…

オリコン個人提訴事件を憂慮し、烏賀陽弘道氏を支援するカンパ活動

オリコンがフリージャーナリスト烏賀陽弘道氏を提訴した件について、烏賀陽氏を支援するカンパ活動が始まりました。詳細は下記をご覧ください。 http://d.hatena.ne.jp/oricon-ugaya/ 私も賛同いたします。なお、烏賀陽氏ご本人のサイトは以下。 http://ugay…