Memo

ビリー・バッド

午後、ラジオNIKKEIで二本収録してから吉祥寺へ。成蹊大学大学院でメルヴィルの『ビリー・バッド』について一時間ほど話す。バーバラ・ジョンソン以降の批評の流れをまとめて(Law and Literature一派の諸論文から新歴史主義まで)、ドゥルーズとアガンベン…

桜丘町音楽夜噺

昨晩は関口義人さん主宰「桜丘町音楽夜噺」*1にお邪魔した。テーマは「ガンボ・スープをご一緒に─ワールド・ミュージックとしてのニューオーリンズ」。論者はミュージック・マガジン編集部の斉木小太郎さんと音楽評論家の湯浅学さん。司会にスタジオボイス編…

RIP, JB

New York Times http://www.nytimes.com/aponline/arts/AP-Obit-Brown.html?hp&ex=1167109200&en=7b2c52eb394d9620&ei=5094&partner=homepage Reuters http://today.reuters.com/news/articlenews.aspx?type=newsOne&storyID=2006-12-25T101950Z_01_N2534053…

ゲスト

明日(というかもう今日ですが)、三田の講義にゲストをお呼びすることになりました。12月22日(金) 慶応大学三田校舎426番教室 2限(10:45〜12:15) ゲスト:中原昌也氏 a.k.a. 暴力温泉芸者、Hair Stylistics暴力温泉芸者やHair Stylistics名義での音楽活…

師走

12月に入り、通常業務に加えて紀要論文の執筆や来年度のシラバス提出やラジオNIKKEIの収録や定期試験作成などが重なり完全にテンパっております。あすも某研究会で発表予定ですが準備が(以下省略)。ポツドール『恋の渦』@シアタートップスと岡田利規作・…

日本ポピュラー音楽学会

明日、明後日の二日間、東京大学駒場キャンパスで第18回日本ポピュラー音楽学会が開催されます。土曜午後にシンポジウム「ビートルズの音楽」、日曜は個人研究発表のほか、「映像音楽学の試み」、「インターネット時代の音楽産業の変容と研究からのアプロー…

学園祭週間

講義の準備や〆切などの自転車操業をなんとかここまで引き延ばし、倒れ込むように学園祭週間に突入。この一週間の休みは本当に貴重だ。18日、会議@日吉。 19日、打ち合わせ@某所。 20日、日吉2コマ、青学1コマ。 21日、とある仕事でZAKさんのレコーディン…

Displacement

27日、Sさんをゲストスピーカーに迎えての講義。今回は対談形式でやってみる。業界の厳しさや編集者が実際に行っている作業の話など、さすがに文学部だけあって学生も食い入るように聞いている。今日のためにSさんもかなり準備してくれていたので、あっとい…

訃報

http://www.asahi.com/obituaries/update/1026/003.htmlもっとも敬愛する作家でした。心よりご冥福をお祈りいたします。

一週間

9日、会食@恵比寿。あれほど著名な方なのに、人を威圧せず、わたしごときの若輩者の言葉にもしっかり耳を傾け、あらゆる話題に含蓄のあるコメントを差し挟む。「誰でも一度は書くことができる」という話題になったが、その意味では「書き続けて残った人」の…

ライブ

今日は荻窪velvet sun*1でライブ。ひとさまの前で演奏したのは何年ぶりだろう。準備期間が一週間しかなかったものの、スタジオに入ってコード譜をもらってベースラインを考えてリズムを合わせて・・という一つ一つの作業がとても懐かしく、なんともいえない…

秋学期開始

21日、自宅でスピルバーグ祭り。『ミュンヘン』と『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』が素晴らしい。『激突!』や『JAWS/ジョーズ』など初期の作品に連なるサスペンス感。かつてヒッチコックは、映画におけるサスペンスとはスクリーンの登場人物(知ら…

夏が終わる前に

18日、中学高校時代の友人G来訪。しこたま飲む。19日、庭劇団ペニノ『UNDER GROUND』@ザ・スズナリ。sessionとかanalysis / anatomyなどの単語が浮かぶが、さほど感銘は受けず。ルーセルにインスパイアされた作品だそうだが、だとすれば舞台と音楽の組み合…

ゼミ合宿+発表

13日から15日までゼミ合宿@奥河口湖。新宿西口から高速バスに乗って約2時間。学生と待ち合わせて奥河口湖の湖畔のホテルに投宿。初日は機材の不備もあって予定が狂ったが、二日目は朝から学生が順調に発表をこなす。今回、通常のゼミとは異なりアメリカ映画…

ブッシュ、ディック、そしてコロン

8月24日付けのローリング・ストーンズ誌にカート・ヴォネガットがフィーチャーされている。ちなみにこの号の表紙に並ぶ名前は以下の通り。 クリスティーナ・アギレラ ナールズ・バークレイ トゥパック カート・ヴォネガット 微妙にバランスが悪い気がするが…

スタンフォード大学

10日からスタンフォード大学に滞在中。今回は学生の夏期研修の引率と自分の研究のためのリサーチが主な目的。到着早々いくつかの小さなトラブルに見舞われてあまり暇がなかったが、それでも空いた時間に大学構内とダウンタウン周辺を自転車で散策する。アメ…

ここ数日のお話

5日 『太陽』を観に学生数人と銀座シネパトスへ。公開初日ということもあって、4時過ぎに集合したのに5時半の回のチケットはすでに完売。しかたなく8時の回の整理券を確保して喫茶店→ビアガーデン(ジンギスカン)とはしごする。あっというまに4皿をたいらげ…

古川日出男

現在発売中の『ユリイカ』(特集*古川日出男─雑種の文学)に「アンダーワールド─古川日出男と地下の想像力」という小論を書きました。古川日出男が常々言及する「音楽や映画など他ジャンルへの負債」を意識してドストエフスキー、ボブ・ディラン、クストリ…

太陽

アレクサンドル・ソクーロフの最新作『太陽』の公開に合わせて太田出版よりオフィシャルブックが発売されました。僕も論文を一本翻訳してます。 http://www.ohtabooks.com/view/bookinfo.cgi?isbn=4778310284 映画『太陽』オフィシャルブック作者: アレクサ…

Musical Baton

完全放置プレイ状態の当サイトですが、id:chibamaとid:doofratsさんからMusical Batonがまわってきました。あらかじめお断りしておきますが、もう5人もまわす人いませんよ!そんなに友達多くありませんから。 Total volume of music files on my computer (…

アーサー・ミラー死去

NYTimes http://www.nytimes.com/2005/02/11/theater/newsandfeatures/11cnd-miller.html?hp&ex=1108270800&en=744fa6b45bd5182c&ei=5094&partner=homepageLATimes http://www.latimes.com/news/obituaries/la-me-miller12feb12,0,4381858.story?coll=la-hom…

待ち人来らず

学会事務センター破産問題の後始末に明け暮れる。やっと一段落したと思ったら数日前に突然文科省が動き出したので、あわてていろんな人に声をかけて書類を作成。今日は大学で最終的なフォーマットをそろえたりコピーしたり糊付したり(いまどき糊付!)でな…

代官山メガネ論争と純文学論争

夕方家を出て、まず銀座。アップルストアでiPod用の備品を購入。ついでに新しいiMacをみてきました。うーん。どうだろう。パソコン本体がないというのはスペースを有効活用できる分、実際に使用するときには便利なのかもしれないし、もちろんコストパフォー…

Audioscrobbler

ちまたで話題の audioscrobbler をはじめて10日経ちました。http://www.audioscrobbler.com/user/adawho/ これ、おそろしくシンプルだなあ。とにかく気に入ったのが説明にもある次の部分。 Audioscrobbler is designed to be as transparent as possible. Th…

最近のお仕事

学期が終わった直後に出発した小旅行から数日前に帰還。これから山積みの仕事を一つずつこなさなくては。なんだけど、一部新聞等で話題の「預かり金流用の「日本学会事務センター」が破産へ」(読売新聞) の影響でかなり面倒くさいことになってきた。うちの…

浜田真理子さん

の美音堂というレーベルは、お嬢さんの名前から来てるんですね(『情熱大陸』より)。浜田真理子 という名前を知ったのは、三年近く前。和物を中心にいつも面白い音楽をみつけてくることで絶大な信頼を置いているサークル時代の後輩が、メールで「最近は浜田…

講演:"The Recorded Journey of Bluesman William 'Big Bill' Broonzy, 1893-1958"@上智大学アメリカ・カナダ研究所(12/5)

現在、フルブライト訪問教授として琉球大学につとめるロジャー・ハウス氏(エマソン大学助教授)の講演。ブルース・ファンの間では「ビッグ・ビル」の愛称で知られるウイリアム・ブルーンジー。ハウス氏は20世紀初頭の黒人コミュニティーのリサーチを通して…

日本ポピュラー音楽学会第15回大会@中京大学(11/29、30)

体調を崩したうえにぎりぎりまで他の仕事をしていたので、へろへろの状態で会場入り。土曜日は飲み会も中座して次の日に備える。ワークショップ「民謡は音溝にのって」(代表・司会:細川周平、森博史、高橋美樹、大和田俊之、討論者:三井徹(敬称略))と…

口頭試問

本日、博士号請求論文に関する口頭試問を終えました。オーラル・ディフェンス、という名の通りきちんとディフェンスできたかどうか甚だ心許ないのですが、もうどうすることもできません。というより、今後の研究についてかなり重要なヒントを得たような気が…

ミスターといえば

ここんとこ、多和田葉子『エクソフォニー?母語の外へ出る旅』(岩波書店、2003)やジョナサン・カラー『文学理論』(岩波書店、2003)、それに仲正昌樹『「不自由」論?「何でも自己決定」の限界』(ちくま新書、2003)や吉田修一『東京湾景』(新潮社、2003…