要塞都市

のっぴきならない状態が続いています。いろいろ凹むことも多くてきつい。 先週末は福岡で日本アメリカ文学会全国大会@西南学院大学。夜は同僚や後輩の皆さんと呑んだくれておりました。 予約していた『GAME』が届きました。そういえば申し遅れましたが、わ…

リチャード・パワーズ

発売中の『群像』にリチャード・パワーズ『われらが歌う時』の書評「音楽と歴史と時間の三重唱(トリオ)」を書きました。とにかく、あらゆる意味で圧倒的な作品であるとだけいっておきます(上下巻あわせて1000ページ以上)。ぼくも担当編集の方に指摘され…

中上健次

うう。いつのまにかもう10月じゃないか・・。各方面ご迷惑をおかけしました&おかけしています。あともう少ししんどい日々が続きそうです。いま発売中の『ユリイカ』で中上健次について書いています。中上の『異族』とフォークナーの『寓話』を並べたときに…

安室奈美恵

きょう発売の『音楽誌が書かないJポップ批評55*安室奈美恵』に短い文章を書いてます。はじめこの企画の話を聞いたとき、書きたいのはやまやまだけど時間の関係で無理かもと一度はあきらめたのですが、土壇場でやっぱり書かせてもらうことにしました。DVDレ…

ファンク

いま発売中の『ミュージック・マガジン』の特集「スライ&ファンク・ムーヴメント」でアルバム・レヴューを書きました。小出斉さん選出による「これぞ、ファンク名盤50選」のうち、僕が担当したのはジェイムズ・ブラウン『ソウルの革命』(James Brown Revolu…

<子ども>の文学100選

少し前になりますが、『國文學』8月臨時増刊号の特集「<子ども>の文学100選」*1に、10枚ほどの文章を2本書きました。東京外国語大学の和田忠彦さんセレクトによる100冊をいくつかのテーマ別に分け、都甲幸治さんや小澤英実さんなどと執筆したものです。ぼ…

W&M(4)

昨日午後、学生より一足先に帰国しました。帰りのフライトでは隣に座った子どもが13時間にわたって泣きつづけて、(子どもに罪はないにせよ)さすがにまいった。今回はW&M側の大学院生とも興味の対象がかぶるのでいろいろ話ができたし、なにより参加者の学生…

W&M(3)

昨日は午前中に「アメリカ社会と人種」と題するレクチャー。講師はキム・フィリップス*1。こちらに実際に来てみて驚いたのは講師陣がすばらしいこと。キム・フィリップスもそうだし、二日後にはスコット・ネルソン*2の音楽文化論も予定されている。どうでも…

W&M(2)

今回、ウィリアム&メアリー大学には学生の引率(サマープログラムに途中まで参加)ともろもろの打ち合わせのために来ています。学生は午前中に講義とディスカッション、午後にアクティビティーとかなりハードなスケジュール。きのうは大学からすぐ近くのコ…

ウィリアム&メアリ大学

出発直前(ほんとにギリギリ)まで採点と原稿に追われ、29日午前中に成田を出発。12時間ほどのフライトで首都ワシントンDCへ。そこから高速バスで3時間ほど南下。ヴァージニア州ウィリアムスバーグにあるウィリアム&メアリー大学に来ています。ウィリアム&…

モンキー・ビジネス眠り号

柴田元幸さん責任編集の『monkey business』Vol.2 眠り号が発売されました。柴田さん、小澤英実さん、都甲幸治さんとともに僕も「眠り文学50選」で16本ほど短い文章を書いています。眠りの場面が印象的な作品をそれぞれ持ち寄って柴田邸で打ち合わせたのが半…

フジロックには行きません・・・。

今日は朝から会議に出席し、午後に別のキャンパスで採点をしてから夜遅くに京都に着きました。明日は国際日本文化研究センターで研究会*1の予定。 というわけで、今年はフジロックに行きません。 いま発売中の『ミュージック・マガジン』に、8月2日から渋谷…

新作

しんどい。あらゆる意味で限界が近づいているなか、唯一楽しみにしているのがこれ*1。M・ナイト・シャマランの新作『ハプニング』。すでにアメリカでは公開が始まっているようだが、予想通りあまり評判は芳しくない。でも私ことシャマランに関してはそうした…

追悼ライブ

学生時代に所属していたサークルの先輩、門脇さんの訃報が届いたのは昨年の4月のことだ。門脇さんはひとつ上の代の代表で、僕にとってももっとも身近な先輩の一人だった。うちの大学は一、二年と三、四年のキャンパスが分かれているので、ひとつ上の代とはと…

無事生還

死のロードから生還しました。昨日、ギルモア教授ご夫妻を成田空港で見送って一段落。広島大学で開催された日本英文学会にはじまり、東京講演@慶応大学、京都講演@同志社大学と渡り歩く。その間、広島大学ではある会議の事務方として奔走し、アメリカ学会…

マイケル・T・ギルモア教授来日

5月22日から6月2日かけて、ブランダイス大学英文学科マイケル・T・ギルモア教授が来日されます。その間、日本英文学会(5月25日(日)、特別講演、広島大学)、慶應義塾大学(5月27日(火))、同志社大学(5月29日(木))での講演が予定されています。詳細…

アトランティック・レコードとソウル・ミュージック

今月後半から来月にかけてかなり忙しくなることが予想されるので、いまのうちにできることをと思っているうちに、いつのまにかゴールデンウィークも後半にさしかかっていた。5月22日に来日する研究者の12日間にわたるアテンド(広島、京都、東京)とその間に…

近況

新学期が始まりバタバタしていますが、ここ最近、何をしていたかというと主にPerfumeの新譜を聴きながら泣いておりました。なんたる名盤。とくに初回限定盤のDVDに収録されている「ポリリズム」のライブ映像にはまいった。 柴田元幸さん責任編集による文芸誌…

バートルビーと仲間たち

今日発売の『新潮』に、エンリーケ・ビラ=マタス(木村榮一訳)『バートルビーと仲間たち』の書評を書きました。タイトルは「書かずにすめばありがたいのですが」。この作家の他の作品も読んでみたい。新潮 2008年 05月号 [雑誌]出版社/メーカー: 新潮社発…

長篇小説ベスト10

今日発売の『考える人』(新潮社)の特集「海外の長篇小説ベスト100」のなかの大アンケート「私の海外の長篇小説ベスト10」に参加しています。古今東西の小説10作品を選ぶにあたりいろいろ迷いましたが、今回あえて「ヒップホップ的な小説」という基準で選ん…

グルーヴ

現在発売中の『ミュージック・マガジン』の「Random Notes」のページで「グルーヴ」の解説記事を書いてます。この原稿依頼があったときは、さすがに一瞬絶句しました。「グルーヴ」とは何か?─この問いにどのような視点から応えればいいかさんざん迷ったあげ…

エルヴィス伝

現在発売中の『図書新聞』*1に、ピーター・グラルニック著(三井徹訳)『エルヴィス伝―復活後の軌跡 1958-1977』(みすず書房)の書評を書きました。あらゆる意味で圧巻としかいいようがない本なので「全員黙って読め」ですませればよいのですが、仕方がない…

人はなぜ声を加工するのか?

昨年Perfumeが話題になり始めたとき、その「ロボ声」についてプロデューサーの中田ヤスタカがテレビか雑誌で言っていた。「みんな楽器にはふつうにエフェクトかけるのに、なんで声を加工するとぐだぐだ言うわけ?」(言葉通りではないが、こんな感じのニュア…

ソウル二点

ここ一、二年はあまり熱心にリイシューものを追っていなかったのだが、たまたま帰りに寄ったレコファンで衝動買い。昨年、ワーナーUK(ライノUK)より再発されたソウル/ファンク・シリーズから二枚。Love Cityアーティスト: Ronn Matlock出版社/メーカー: Rh…